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☆友達100人できるかな!☆空と海はどこまでも続いているのだ!!!

内容 : 友達作り・自然の写真・教育/保育talk・性同一性障害

さつまいも回想

日常

大学生の頃、バイトしては実家に仕送りをする生活をしていた。

 

俺の学費と買い物依存症の母の浪費が、実家の家計を圧迫していたから。

 

時給700円。月に8~10万稼ぐのがやっとだった。

3~5万円を送金し、家賃や光熱費に4万円。

手元に残すのはいつも、死なない為の1万円。

 

この1万円が、俺の1ヶ月の全財産であり、

食費、交遊費、雑費、すべてを賄う命のお金だった。

 

だから、某テレビ番組で【1ヶ月1万円生活】というのを見た時は、

日常過ぎて全く楽しめなかったw

 

そんな生活をしていたある時、大学の授業で使う為、

どうしても急ぎで新しいテキストを購入せねばならぬことに。

価格は、衝撃の4200円…。おいおい、高すぎるぜw

 

残った5800円でどうにか生活していたが、

次の給料日まであと1週間というところで、

ついに食料が底をついてしまった。

 

財布には、残金28円のみ。

こりゃー死ぬなw  本気でヤバい…。そう思った。

 

でも、天は俺を見捨てなかった。

 

その日、大学に行くと、馴染みの職員さんが声をかけてくれた。

事情を話すと、その日のうちに、

「実家の畑でとれた、小さくて売り物にならないやつだけど」と、

さつまいも10個を届けてくれたのだ。おまけの米2合と一緒に。

 

嬉しかった。人のあたたかさが、優しさが、何より嬉しかった。

 

米は緊急時用にと考え、保管し、

さつまいもで残り1週間を生き抜くことにし、

それからの1週間は、1日1個のさつまいもを、朝と夜の2回に分けて食べた。

 

焼きいも、茹でいも、素揚げいも、さつまいも入り味噌汁など、

飽きないようにあれこれやったw

 

朝は忙しいから、貰い物のトースターでいつも焼きいもにした。

じわじわと赤くなるトースターの火と、じりじりと焼ける芋皮を見ながら、

「これで今日も生きられる」と、毎朝ニンマリしていた。

 

食べることのできる幸せが、

生きることのできる幸せが、

人との繋がりを大切に感じることのできる幸せが、

そこには満ちていた。

 

さつまいもをみると、今でも思い出す。

あたたかい、幸せな記憶。